リンパ節転移への放射線治療

リンパ節転移への高精度放射線治療

リンパ節は、リンパ管のところどころに配置され、体中を流れているリンパ液に含まれる老廃物をろ過するフィルターのような働きをしています。がん細胞が血液に侵入するのを防ぎ、死滅させる役割もリンパ節が担っています。 リンパ節でがん細胞を全滅させることができず、生き残ったがん細胞がリンパ液の流れに乗って広がった状態を"リンパ節転移"と言います。リンパ節転移は、複雑な範囲・領域に広がっている場合、化学療法が適応になるのが一般的ですが、限局したリンパ節転移や再発の場合、放射線治療が有効となるケースがあります。

当クリニックではIMRT(強度変調放射線治療)SBRT(体幹部定位放射線治療)の高精度放射線治療を用いてリンパ節転移への治療も積極的に行なっています。
IMRTにより、周囲の正常組織に当たる放射線量を抑えながら、転移の広がりに合わせて放射線治療を行うことが可能です。
また、限局するリンパ節転移に対して3次元的に多方向から放射線を当てるSBRTにより、がんに対してピンポイントに放射線を当てることができるため、副作用を最小限に抑えてより多くの放射線をがんに照射することもできます。

もう治療法がないとお悩みの方も、まずはご相談ください

リンパ節など他の部位に転移がある場合や大きさが5cmあるいは3個を超えるがんがある場合など、もう治療法がないとお悩みの方もいらっしゃいます。

当クリニックでは、保険適用範囲を超えた「大きさ」「数」「再発・転移」のがんへの治療も、放射線治療が適している場合は、積極的にご提案しています。まずはご相談ください。

症例報告

子宮頸がん(30代 女性)

初期治療後、左鎖骨上窩リンパ節への転移を治療。

左鎖骨上窩リンパ節に集積あり 左鎖骨上窩リンパ節に集積なし 胸部・傍大動脈リンパ節に集積あり 左鎖骨上窩リンパ節に集積なし 胸部・傍大動脈リンパ節に集積なし 左鎖骨上窩リンパ節に集積あり 左鎖骨上窩リンパ節に集積なし 胸部・傍大動脈リンパ節に集積あり 左鎖骨上窩リンパ節に集積なし 胸部・傍大動脈リンパ節に集積なし

放射線治療を1ヶ月間(25回)行った例。
費用:約50万円
照射範囲に含まれる咽頭・食道・腸管、胃において炎症反応や、飲み込み時に痛みが生じる場合があります。

尿管がん(60代 男性)

尿管がん、傍大動脈リンパ節へ転移。SBRTにて治療。

治療前 1ヵ月後 5ヵ月後 7ヵ月後 13ヵ月後 治療前にあった腫大リンパ節が経過を追うごとに縮小 治療前 1ヵ月後 5ヵ月後 7ヵ月後 13ヵ月後 治療前にあった腫大リンパ節が経過を追うごとに縮小

SBRTによる治療を4日間(4回)行った例。
費用:約170万円
照射範囲に含まれる腸管において、放射線腸炎が生じる場合があります。