肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。非小細胞肺がんのうち、孤立性の肺がんに対して、当クリニックでは、精度の高いSBRT(体幹部定位放射線治療)による肺がん治療を行っております。
SBRTでは、呼吸の動きに合わせて、がん腫瘍に3次元的に多方向からピンポイントで放射線を当てることが可能です。副作用が少なく、より多くの放射線をがん腫瘍に照射できる治療法です。
※5㎝以内、3個以内の肺がんは保険の適用となります
SBRTでは1回12Gyをがん腫瘍に対して照射できます。精度が高くピンポイント照射が可能なため、早期の肺がんでは良好な治療効果が期待できます。
※ Gy(グレイ):放射線の量を表す単位
>>再発転移がん治療情報サイトにて、
柏原院長が早期肺がんへの放射線治療を詳しく紹介しています。是非ご覧ください。
SBRTにより、正常な臓器などに当たる放射線は最小限に抑えられ、副作用は少なく、治療後のQOL(生活の質)を保つことができます。
また、初回の診察から治療準備期間も含めて約10日程度で治療が完了します。1日の治療時間は30~40分ほどです。治療期間中は入院の必要はなく、通院での治療が可能です。 普段の生活を大きく変えることなく治療ができることも放射線治療の特徴です。
治療期間 | 約10日程度(初診[1日]+治療は4日程度。通院は5日程度※) | ||
治療時間 | 30~40分程度 | ||
入 院 | 必要なし |
肺がん(転移性肺がん)で、大きさが5cm以上、あるいは数が3個を超える場合や、リンパ節など他の部位に転移がある場合など、治療選択が限られてしまうことで、「もう治療法がない」と悩まれる方も少なくありません。
当クリニックでは、保険適用範囲を超えた「大きさ」「数」「再発・転移」の肺がんに対しても、患者様のご希望やご状態を慎重に判断した上で、放射線治療が適している場合は、自由診療による治療もご提案しています。
「もう治療法がない」とお悩みの方も、まずはご相談ください。
※水色矢印:巨大腫瘍、黄色矢印:肺内転移の腫瘍
放射線治療が終了して数ヶ月後に、放射線肺炎と呼ばれる副作用が起こることがあります。放射線肺炎の程度には個人差がありますので、詳しくは担当の主治医にお尋ねください。