他の治療法との併用

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放射線治療×他の療法で相乗効果を

治療効果向上と遠隔転移の予防を目指す化学放射線療法

抗がん剤は、放射線の効果を助ける働きがあると考えられます。がん治療においては、治療の相乗効果を目指して、いくつかの抗がん治療の組み合わせが行われます。なかでも化学放射線療法と呼ばれる放射線治療と抗がん剤の併用は増えつつあります。
化学放射線療法に期待される効果として、放射線と薬剤の相互効果、放射線があたらない部位の遠隔転移を化学療法で制御することによる遠隔転移予防が挙げられます。
対象となる主な疾患としては、肺がん、食道がん、頭頸部腫瘍、直腸がんなどです。
しかしながら、抗がん剤と放射線治療を併用すると、効果も期待できますが照射中の合併症も強く出ます。このため、化学放射線療法は一般的に元気で全身状態の良い患者さんに行なわれます。詳しくは担当の主治医にお尋ねください。

免疫療法との併用

免疫療法とは、患者さんの免疫細胞を使ってがんを攻撃する治療法です。がんを攻撃してくれる体内の免疫細胞を使って治療を行うため、副作用が少ないのが特徴です。
新世代の免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」は、がん細胞に狙いを絞って集中的に治療するものです。樹状細胞は、リンパ球をはじめとするがんを攻撃する働きを持つ免疫細胞に"がん"という敵を認識させて、効率よく攻撃できるように指令を出す、いわば免疫の司令塔となる細胞です。
免疫療法と放射線治療の併用した治療において、樹状細胞は放射線照射を加えることでがんを攻撃する働きが高まります。つまり、最終的には免疫の力によってがんを治療する方法ですが、免疫療法に放射線治療を組み合わせることで免疫療法の効力をより高めることができます。例えば、唾液腺がんの中で、最も悪性度の高い腺様のう胞がんでは、放射線治療も化学療法も効かないのが特徴です。そのような悪性度の高いがんでも、放射線治療と免疫療法を併用した放射線免疫療法では治療効果が見られる場合もあります。詳しくは担当の主治医にお尋ねください。

症例報告(胃がん肺転移:80代男性)

胃がん肺転移

治療前

治療前

6ヵ月後

6ヵ月後

免疫療法とSBRTを併用した治療を3ヵ月間行った例。(SBRT2週間:10回、免疫療法:7回)
費用:SBRT約200万円、免疫療法約250万円
照射範囲に含まれる肺においては放射線肺炎が生じる場合があります。

腫瘍マーカーAFPの推移

AFPは、3ヵ月後には正常化し、6ヶ月後には3.3と下降