肺がん

肺がんに有効な放射線治療。
より精度を高めたSBRTで治療効果は最大に(保険適用

肺がん肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。非小細胞肺がんのうち、孤立性の肺がんに対して、当クリニックでは、従来の放射線治療に比べてより精度の高いSBRT(体幹部定位放射線治療)による肺がん治療を行っております。
従来の放射線治療では呼吸による腫瘍の動きを考慮しながら照射するため、がん周辺に広めに放射線を当てます。そのため、周辺の正常な肺まで傷つけ、身体への負担が生じていました。
一方SBRTでは、呼吸の動きに合わせて、がん腫瘍に3次元的に多方向からピンポイントで放射線を当てることが可能です。より多くの放射線をがん腫瘍に照射できるので、治療効果が格段によくなり、大きな副作用はなくなりました。

※5㎝以内、3個以内の肺がんは保険の適用となります

副作用が少なく、手術と同等の治療効果

一般的に通常の放射線治療では1日の照射量が2Gyですが、SBRTでは5倍以上の12Gyをがん腫瘍に対して照射できます。精度が高くピンポイント照射が可能なため、早期の肺がんでは手術と比較しても同等といえる良好な生存率となっています。

※ Gy(グレイ):放射線の量を表す単位

肺がん 70歳女性の症例

身体への負担が少なく、治療中や治療後のQOLを維持

SBRTの登場により、放射線治療の精度は格段に向上しています。正常な臓器などに当たる放射線は最小限に抑えられ、大きな副作用はなく、治療後のQOL(生活の質)を保つことができます。
また、初回の診察から治療準備期間も含めて約10日程度で治療が完了します。治療中に痛みなどの苦痛はなく、1日の治療時間は30~40分ほどです。治療期間中は入院の必要はなく、通院での治療が可能です。 普段の生活を大きく変えることなく治療ができることも放射線治療の特徴です。

治療期間 約10日程度(初診[1日]+治療は4日程度。通院は5日程度
治療時間 30~40分程度
痛 み なし
入 院 必要なし
※腫瘍の大きさ等により治療回数が増える場合があります。
通常初診より約1週間後に治療を開始します。

もう「抗がん剤しかない」といわれた方でもご相談ください

大きさが5cmあるいは3個を超えるがんがある場合、またリンパ節など他の部位に転移がある場合には、手術が適応外になるケースが多く、医師から「もう外科治療も放射線治療も無理。抗がん剤治療しかない。」と言われてしまいます。
放射線治療先進国のアメリカでは「効果的である」と注目され一般的となっている「大きいがん」や「転移のあるがん」に対する放射線治療も、日本ではあまり浸透していないのが現状です。

当クリニックでは、保険適用範囲を超えた「大きさ」「数」「再発・転移」のがんへの治療も、放射線治療が適している場合は、積極的に提案しています。

症例報告(A様 50代 男性)

早期肺がん。セカンドオピニオンで放射線治療を選択

肺がんの症例A様は、人間ドックで早期肺がんが2か所見つかりました。当初は手術を第一選択として考えていたA様。両肺あわせ約2/3を切除すること、手術後のウエイトコントロール等、今まで通りの生活が難しくなることを懸念していたところ、ご家族の助言で放射線治療についても検討することになり、当クリニックにセカンドオピニオンへいらっしゃいました。
診察の結果、肺がんが放射線治療でも治癒が望める状態であり、治療期間も約10日ほどで済むことから、当クリニックでの治療をお選びになりました。 治療(照射)時間は、1回40分程度で副作用も少ないこともあり、A様は治療後、その日のうちにお酒を飲んで帰られたとおっしゃっていました。

※がんの発生部位や治療状況によっては、飲酒を控えていただく場合もございます。

症例報告(B様 80代 男性)

胃から肺へ 7.5cmの転移ガン

B様は、38年前に直腸がんで直腸膀胱摘出。21年前に胃がんで胃の部分切除を。その後、2014年1月に肺に7.5cmの多発性腫瘍が見つかりました。
免疫治療と放射線治療を組み合わせた治療を9か月間行い、1ヶ月後から徐々にがん腫瘍が小さくなり、腫瘍マーカーも下がりました。9ヶ月後のPET検診では、腫瘤に悪性所見はなく、腫瘍マーカーのαフェトプロテイン(AFP)も治療前の6,645から正常値となりました。

治療前 治療後6ヶ月

症例報告(C様 60代 男性)

肺がん術後再発。7cmの再発がん

C様は、右肺上葉の腫瘍切除のおよそ1年後、右気管支リンパ節及び坐骨への再発が確認されました。肺がん術後再発で手術不可であることから、主治医より当クリニックを紹介され、SBRT(体幹部定位放射線治療)による治療を開始。治療から1年後、PET-CT画像からも集積は見られず経過良好となっている。(2015年10月 現在)

肺がん術後再発。7cmの再発がん

肺がん術後再発。7cmの再発がん

症例報告(D様 60代 男性)

右肺。9cmの巨大腫瘍+肺内転移

D様は、右肺へ9cmの巨大な腫瘍を確認し、手術・抗がん剤以外の治療を受けたいと、当クリニックへ来院され、SBRT(体幹部定位放射線治療)による治療を開始しました。 治療開始1ヶ月後から巨大腫瘍は徐々に小さくなり、11ヶ月後には3.9cmのサイズまで縮小。PET-CTによる集積もなく部位的根治が確認されました。
その後、右中葉の肺内転移層に増大が見られたため、再度SBRTの照射を実施。右肺がんの治療から18ヶ月、増大傾向もなく経過良好となっている。(2015年10月 現在)

※腫瘍が残っていてもPET-CTによる集積がみられない場合、がん細胞が活動していないことを示すため、部位的には根治していると判断する。 右肺腺がん。9cmの巨大腫瘍 右肺腺がん。9cmの巨大腫瘍 ※水色矢印:巨大腫瘍(右肺下葉9㎝腫瘍)
   黄色矢印:肺内転移の腫瘍(右中葉肺内転移巣)

放射線治療の副作用

なお、放射線治療が終了して数ヶ月後に、放射線肺炎と呼ばれる副作用が起こることがあります。放射線肺炎の程度には個人差がありますので、詳しくは担当の主治医にお尋ねください。

  • 納得できる治療法をお探しの方へ 当院では、がんと診断された方や治療中で新たな治療法をお探しの方に向けて、相談外来を開設しています。 こんな方は、是非ご相談を ■QOL(生活の質)を向上したい方 ■治療法がないと言われた方 ■化学療法の副作用がつらい方 ■長期間の入院が難しい方 ■見た目や臓器の機能を損ないたくない方 がん治療相談外来へ
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